お着物の組成がわからないときの裏ワザ
皆様 こんにちは
今回は繊維の組成等を知りたいがわからないというよう場合の裏ワザについてご紹介したいと思います。
私の個人的な事をお話すると、出先でお客様から長襦袢に関するしみ抜き等のご相談をされた際に、その長襦袢が、絹なのか化繊なのかわからないことがあり、困ったことがございました。(化繊の場合、しみ抜き剤で使用できないものもあるため)
その際にたまたまおられたしみ抜きの職人さんにアドバイスされ、裏部分から糸を少し取り、燃やしてみたところ毛髪のにおいがしたので絹とわかった事例がございました。
全てにおいて万全ではないかもしれませんが、一つの性質としてご紹介させていただきます。
以下は繊維の端部分等から、糸を数本取出してみて燃焼した際の各種繊維の特徴です。
それぞれ①炎に近づけるとき ②炎の中 ③炎から離れた時 ④臭 ⑤灰 の状態の性質となります。
※あくまでも燃焼時の性質ですので、ご自身で対応される際には十分ご注意の上、自己責任でお願い致します。
綿・麻(亜麻及びラミー) | 絹 |
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羊毛 | レーヨン・キュプラ |
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アセテート・トリアセテート | プロミックス |
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ナイロン | ポリエステル |
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アクリル | ポリウレタン |
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火の取り扱いには十分ご注意くださいね!