羊毛の性質
皆様こんにちは 繊維の種類とその性質 動物性繊維 その③ 羊毛の性質をアップします!
「毛」には多くの種類がある。羊の毛(ウール)、ラクダの毛、アルパカの毛、アンゴラ山羊の毛(モヘア)、カシミヤ山羊の毛、アンゴラ兎の毛、ビキューナの毛、更には馬の毛などであるが、主要なものは羊の毛=ウール(羊毛)である。
ウールには生後6カ月位の子羊から剪りとったラムウール、あるいは羊の種類によってメリノ、チエビオット、リンカーンなどの種類がある。顕微鏡で見れば、ウールの断面は円形をしているが、側面つまり表面にはうろこがあり、丁度毛の表面を瓦でふいたようにすっかり覆っているのを見ることができる。このうろこのことをスケールと呼んでいるが、スケールがあるために、ウールは熱、水等によって収縮する性質を持っている。
ウールの防縮加工はこうした欠点をカバーするものであるが、どのような取扱いによっても収縮しないというものではなく、一定の条件下でなければ収縮のおそれがある。毛は軽くて暖かく、吸湿性にすぐれ、シワになりにくい反面、収縮しやすく、虫害を受け、プリーツは水によって消失するなどの特性を持っている。このため防縮加工、防虫加工、さらにはプリーツ加工等が施されている。プリーツ加工は比較的たやすくできるため、クリーニング業者がしていることもある。毛製品には、毛100%の製品も多いが、洗濯による収縮を防ぎ、補強を兼ねる意味からナイロン・ポリエステル・アクリルなどと混紡され、価格を下げるためにレーヨンなどとも混紡されたものもある。
パールトーン加工はビクーニャやカシミヤ等の製品にも多数実績があり、とても効果的です。是非羊毛製品にもお試しください。