パールトーンについて その② パールトーンの原点
パールトーンの原点
当社は昭和4年、長崎県佐世保市でクリーニング屋として創業しました。当時は「國松商会」という社名でした。佐世保市は旧海軍の軍港が置かれた港町ということで海軍との付き合いがあり、軍の大礼服や軍服の片肩から前部にかけて吊るされる金モールのクリーニングをしていました。特に、金モールは材質に金銀を使用していることから、潮風を浴びることで錆びてしまうのです。
始まりは、創業者であり初代社長の故國松勇が、旧海軍から「軍服の金モールが海水で腐食するのを防いでほしい。」との依頼を受けたことによります。研究開発を重ねた結果、海外から仕入れた薬剤から撥水効果を発見し、軍服に加工してみたらうまくはじいたというわけです。その後、絹への応用が利くかという発想から、改良して絹に挑戦してみることにしました。結果、撥水をさらに強化でき、一般の着物へも波及したのです。
今でこそ、撥水・防汚効果で有名なパールトーン加工ですが、元々は酸化防止加工からのスタートだったのです。