きもの初心者のきものを知る⑧ きもの部位の名称
こんにちは
かなり久々の更新となります。
久々の更新ではございますが、基礎的な振り返りも込めてきものの部位について取り上げたいと思います。
その1
きもの前面
掛衿は地衿の上から縫い付けてある衿となります。ですので、掛衿のある所は衿が二枚重ねっている状態です。
「ふき」は袖口や裾部分の裏地を少し出して仕立てた部分となります。生地の汚れや傷みを防ぐためのものですが、色合いのアクセントとしても重要な部分です。
上前身頃は文字通り着用時に上側に出る部分で、下前身頃は着用時に下側で隠れる部分となります。
身八ツ口は女性や子供用のきものの脇部分にある穴のことです。通気性を良くしたり、気崩れした際にここから手を入れて直したり、赤ちゃんに授乳するという目的もあったようですね。男物の着物にはありません。
脇の縫い目に負荷がかからないように体の立体的な特性を受け止める「マチ」のような役割もあります。
揚げは仕立て時に後から縫い直しをすることを想定して生地を余分に縫いこんでおきます。生地が余らなかったらありません。こういう配慮があるのできものは受け継がれていくことができるのですね。
褄は衽の下の端の部分を言います。辻褄を合わせるということわざがありますが、「辻」は縫い目が合う所 「褄」は裾の左右が合う所の意味から話の筋道がきちんと合うという語源になっています。
その2
きもの後面
衿山は着用時に衿を折ったところとなります。
繰越揚げは繰越のために余った生地をつまんであります。
袖付は身頃と袖のジョイント部分です。
振袖は5寸から5.5寸くらい 並袖(一般の着物の袖)は6寸が多いです。
着用の時の前 後の袖付が合うように前の袖付を少し長めに縫い付ける方もおられます。
次回は寸法の名称について取り上げたいと思います。