浸染について①
浸染について2回シリーズでお届けします
① は工程 ②は地入・染色となります。
① 浸染無地染加工の工程について
浸染とは、漬け染めとも言われ、引染のように刷毛で染料を生地にこすりつけるのではなく生地を染料液の中に漬けて染める方法となります。
浸染はきものの染色ではほとんど継続染法であって、以下のような手順で染色し、淡い色のものから濃色へと進む、合理的かつ省エネルギーといった染法となります。
【浸染の手順】
- お湯をわかします
- 助剤を入れます
- 色見本を見ます
- 使用染料を決定し、染浴をしたてます
- 生地を投入します
- 染浴から出して色合わせします
- 染色します
- 色合わせをします
- 水洗します
熱源は蒸気またはガス管での直火だきとなります。
着品から納品まで
- 着品
- なぐり (検品)
- 色分け (色の系統別に分ける)
- 色の順番を決める (薄→濃 キレイ→ニゴリ)
- 地入れ (温湯 熱湯 水 ハイドロ)
- 染料を調合 (直接染料 酸性染料 含金染料 等々)
- 染織 (85℃ 30分~40分 ウインス・ピン反染機 手染)
- 色合せ
- 水洗 (表面に付いた染料・薬品等を落とす)
- 酸ぐり (色止作用 堅牢度)
- 脱水 (遠心脱水機・真空脱水機・マングル ※脱水せずそのまま干す場合がある ダラボシ)
- 乾燥 (熱風 自然)
- 検反
- 納品