水害ときもの
皆様 こんにちは
パールトーンでは夏季休暇も明け、昨日より営業再開しております。
今年のお盆休みは台風の直撃や、大気が不安定なことによるゲリラ豪雨も印象深いものとなりました。昨日は京都市内でもすごい雨が降りましたし、パールトーンHP管理人は京都府南部に住んでいるのですが、16日にはゲリラ豪雨により、近所の川が一部溢れたりして、改めて水の怖さを感じた次第です。
さて、水害というといつも思い起こす事象がございます。
パールトーンHP管理人は入社以前の事柄なのですが、平成5年8月6日に鹿児島県にて集中豪雨があり、大きな災害となりました。
その時に2日間水に浸かっていたパールトーン加工済みのきものの件の事が、当時弊社が発刊したきものを愛する人に贈る「30通の手紙」という冊子に掲載されていたので以下抜粋してみます。
16通目の手紙
「水害で二日間 水に浸かった きものも 見事に甦りました。」
あるきものが鹿児島から送られてきました。
実はこのきものは鹿児島県の大水害で
二日間箪笥の中で水に浸かったままになっていたきものです。
水害後、洗い張りをされたそうですが、
胴裏にしろ、八掛にしろ、本当にきれいになっていて、
このきものが二日間も水に浸かっていたとは思えません。
他のきものはきれいにならなかったけれど、
パールトーンしていたお蔭でこんなにもきれいになったと
改めてパールトーンの素晴らしさを感じていただけたようです。
私自身、その効果を自分の目で確かめたくて
わざわざそのきものを送っていただいたというわけです。
被害に遭われた方には大変お気の毒な出来事でしたが、
幸いにも、お客様の大事なきものをパールトーンが
守ることができたということは、私にとっても大きな喜びですし、
改めて自分の仕事に誇りを感じる出来事となりました。
この発刊物は先代の会長である 故 國松照朗のマインド集であり、当時の想いが詰まっております。
我々も想いを引き継ぎ、水害に関わらず、様々なシーンにおいて大事なきものをパールトーンが守ることができるように今後もお勧めをしていきたいと思います。