着物はっ水加工の歴史 ラスト(パールトーン加工)
17回続いたシリーズもこの回でラストとなります!
「パールトーンハイグレード」が京都産業技術振興財団より京都中小企業技術大賞 優秀技術賞受賞!
1998年(平成10年)
研究開発のなかで生まれた「パールトーンハイグレード」は業界内外から高く評価され新しい活路の発見となりました。
創業者、國松勇はその技術に甘んじることなく、安心加工をめざし、常に次なるステップに向かい研究開発を進めてきました。その心は今もなおパールトーンに生き続けています。
天然繊維の風合いを全く損なうことなく、高い撥水効果を発揮して美しさを守る
それがパールトーンの大原則です。
しかし、ここでいささか課題だったのが高い温度への対応でした。
単純に高温での撥水効果を高めるだけならこれまでの技術でも十分可能です。しかし、そうなると天然繊維の風合いが損なわれる可能性が出てくるわけです。
たとえ、沸かしたてのお茶やコーヒー(80℃)くらいのものがデリケートな天然繊維にかかっても撥水効果を十分発揮し、しかも風合いもそのままというポリシーを徹底して貫いたのが「パールトーンハイグレード」という技術です。
パールトーンではこれまでも人体に優しい防カビ技術、繊維の復元力を高める防シワ技術、フロンやアルデヒドの削減をはじめとする環境対策技術と研究開発を進めてきましたが、パールトーンハイグレードはこうした研究過程の中で生まれた新技術でした。
この技術は業界の内外から高く評価され、京都産業技術振興財団が主催する1998年度の「京都中小企業技術大賞」の優秀技術賞に選ばれました。
より強く、よりデリケートに、より多くの人に安心をお届けするパールトーンハイグレードの開発が認められたことは大変誇りあること。
さらなる研究開発への意欲を燃やすステップとなりました。