おしらせ

2017/09/14

繊維の種類とその性質 動物性繊維 「絹」 その①

皆様 こんにちは

パールトーンでは入社後暫く着物のことを知るための研修期間があり、実技では反物の巻き方や着物のたたみ方の訓練をします。
また、座学においても繊維の種類から染色に知識等様々な内容を研修やOJTの中で学習しています。

今回、その座学面においての内容を当社テキストより抜粋して何度かに分けてご紹介していきたいと思います。
ただ、HP管理人が入社した時には既にあったテキストですので少し古い内容もあるかもしれませんが、その際はご容赦ください。

その①といたしまして、動物性線維の中の「絹」についてご紹介させていただきます。

繊維の種類とその性質 動物性繊維 「絹」 その①

1動物性繊維

動物性繊維には絹と毛の2つの天然繊維がある。いずれもアルカリに弱く、塩素系漂白剤には耐えられないから、洗剤や漂白剤の選定を誤ってはならない。白物は黄変しやすく、虫害やカビの害を受けやすいが、軽く、暖かで、シワになりにくい性質を持っている。価格は一般に高価である。

(1) 絹
絹はカイコガの幼虫である蚕のつくる繭から得られる繊維で、天然繊維でただ一つのフィラメントである。
蚕の種類は多いが、大別すると、人間に飼育されて繭をつくる蚕(家蚕)と、自然環境の中で繭をつくる蚕(野蚕)に分けられる。
蚕は完全変態をする昆虫で、卵→幼虫→さなぎ→蛾 の4時代を経て一生を終る。そしてその幼虫(蚕)の時代に、人間が絹として利用する繭をつくる。すなわち、蚕は桑の葉を食べて成長すると同時に、桑葉中の粗タンパクを体内の絹糸腺に蓄える。これをさなぎになる際に吐糸して繭をつくるのである。

① 家蚕絹
種類と生産:一般に絹といえば、家蚕絹を指し、多少性質の異なる野蚕絹と区別して用いられる。家蚕も長年にわたる品種改良の結果として、多くの種類を有するが、普通には、産地別に日本種・中国種・欧州種 ならびにその交雑種に分けられる。
どの種類もおおむね25~30日間で成熟した幼虫となり、約50時間で繭を完成する。蚕の体内には、一対の絹糸腺がある。先端は合わさって吐糸口となっており、前部絹糸腺・中部絹糸腺・後部絹糸腺に分けられる。
繭から生糸を取り出す工程を製糸という。通常5~6個の繭をお湯の中で繭糸の接着を緩めながら、まとめて1本のフィラメント糸として取り出し生糸とする。

繊維の構造:1本の繭糸のフィラメントを詳しく観察すると、側面は場所によって多少の凹凸があるものの比較的簡単な形である。断面を見ると繭糸は、2本の繊維がその外面を覆うにかわ質のために、接着・抱合されて1本になっていることがわかる。この内側の2本の繊維は、フィブロインというタンパク質でできており、外側のにわか質は、セリシンというタンパク質からできている。
蚕の後部絹糸腺で生成されたフィブロインは、中部絹糸腺に送られて、濃縮・貯蔵される。中部絹糸腺からはガム状のセリシンが分泌され、フィブロインを取り囲むようにして前部絹糸腺を通って、吐糸口に送られる。吐糸されると繊維化し不溶性の繭糸となる。
フィブロインは絹の本質をなすもので、美しい繊維と呼ばれる絹独特の光沢・手触り・風合いの良さはフィブロインの性質である。セリシンは、このような性質を持たないので、衣料用として用いるときは、特別な場合を除いてセリシンをのぞかなければいけない。石鹸や炭酸ナトリウムの薄い溶液中で煮沸してセリシンを溶解して取り除き、絹の特性を発現させる工程を絹練(絹の精練)といい、精練した絹を練り絹という。
フィブロインは、さらに細かい数百本のフィブリルからなり、フィブリルはさらにミクロフィブリルの集合でできている。ミクロフィブリルは、羊毛と同様に、ポロペプチドが集まり結晶化している。

その②は絹の性質等をご紹介させていただきます!
※パールトーンにおきましてもお蚕さんから繭ができるまでを観察してみました。画像はそのときのものです。

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